いかり肩の原因と改善ストレッチについて調べてみました。
いかり肩の原因は先天的なものもあるようです。生まれつきの骨格ですと改善していくのは難しいと言わざるを得ません。
見た目の問題を気になさるのであれば、洋服でも襟元が広く開いたデザインのものは、いかり肩をカッコよくみせるアイテムのひとつでもあります。またVネックのように縦に開いたえりは、横に広って見える肩のラインをうまくごまかしてくれます。
特に女性はいかり肩ですと強気な印象を与えてしまい、見た目のデメリットは大きいですので、いろいろ工夫されると良いと思います。
肩こりの症状でお悩みならばなで肩に注目するのではなく、全体的な「姿勢」という観点から見直されるのも一つの解決策になるかと思います。
一方後天性の原因としては、日常生活でスマホや携帯ゲームを長時間やったり、本を長時間読んだりする方などに多くみられます。
解剖学的にお話ししますと、このような生活習慣によって、僧帽筋上部線維と肩甲挙筋が強く縮んた状態にあり、僧帽筋下部線維が伸びている状態にあります。このことによっていかり肩にみえるわけですね。
僧帽筋(そうぼうきん)下部線維とは、僧帽筋の中でも背中の真ん中あたりで比較的皮膚に近い方にある大きな筋肉です。
日常生活では主に僧帽筋上部線維、僧帽筋中部線維と共に肩甲骨の動きに関与します。
肩甲挙筋とは後頭部と首のつなぎ目から肩甲骨の上部に伸びる筋肉で、肩をすくめるような動作の時に働きます。小菱形筋は肩甲挙筋とともに働くことが多く、背骨から肩甲骨をつなぐ筋肉です。この筋肉が弱くなると、背中がまるまりねこ背になります。また手前にあるものを手前に引き寄せる動作の時に使います。
姿勢が歪んでバランスの崩れた状態が続くと、筋肉には2種類の傾向がみられるようになります。
一方は縮まって硬くなる筋肉と、相反する伸びて弱くなる筋肉に分かれます。
歪みに対する基本的な修正方針は、縮まって硬くなった筋肉に対してストレッチを行い、伸びて弱くなった筋肉にエクササイズ(筋トレ)を行います。
それではなで肩の歪みに対するストレッチをいくつか調べましたので紹介します。
僧帽筋上部線維のストレッチ
椅子に座り、右手は椅子のやや後方をつかんでおきます。左手を頭の上から右の側頭までおおきく回して押さえて首を左側に倒すようにひっぱります。同時に首を右に回します。このとき左耳がかたより前に出るように回します。左手は強く押さえてはいけません。軽く重さが加わる程度にしてください。30から60秒間維持してこれを3回ほど繰り返します。これらの筋群がしっかり伸びないと僧帽筋下部線維の筋力強化の効果が半減してしまいます。
肩甲挙筋のストレッチ
椅子に座り、右手は椅子のやや後方をつかんでおきます。左手を頭の上から右の側頭までおおきく回して押さえて首を左側に倒すようにひっぱります。そして今度は左に首を回していきます。これで左の肩甲挙筋が伸ばされます。花を肩に近付けるようにして回しましょう。これも左手で強く押さえてはいけません。軽く重さが加わる程度にしてください。30から60秒間維持してこれを3回ほど繰り返します。肩甲挙筋もしっかり伸びないと僧帽筋下部線維の筋力強化の効果が半減してしまいます。
座位での僧帽筋下部線維のエクササイズ
いかり肩では僧帽筋上部線維は縮こまり、僧帽筋下位線維は伸びています。そこで肩甲骨を背中に水平な面で外側に動かします。これは腕を水平に伸ばし、肘を曲げて手を上に上げ、手のひらを前に向けます。この状態から肘を上に上げます。そうすると肩甲骨が開きます。この状態でさらに肩甲骨を下におろします。ここで最低5秒間止めてください。10回から開始して段々回数を増やしてください。
ここまで読んでいただいたあなたが、いかり肩を治すストレッチを実践していただけたなら、限りなく幸せに思います!
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